目次
・概要
・資金の運用方法
・レバレッジの掛け方
・バルサラの破産確率
・資金の調節
■概要
ここでは、トレード資金について学習していきます。
・資金の流れ
・資金の使い方
・損失額の決め方
以上の3点を解説します。
■資金の運用方法
FXでは、取引をする側がどの程度資金を投入するのか、金額を自由に決めることができます。
また、FXの取引をする際に、業者に仲介をしてもらうことで、取引ができるしくみになっています。
なので、まずFXを始めるには、
①FX業者の選定(国内OR海外)
⇩
②口座開設
⇩
③FX業者に運用資金を預ける
⇩
④トレーダーが自己責任でその資金を扱う
このような流れになります。
そして、FX業者に預ける金額によって、取引できる量が変わってきます。
預けた金額の範囲内にはなりますが、トレーダの判断で、取引量を多くしたり少なくしたりすることは可能です。
このことから、ハイリスク・ハイリターンをとることも、ローリスク・ローリターンにすることもトレーダーが選択できます。
そして、運用する資金は必ず、
減ってしまっても問題のない
投資に回して良いお金
で取引をするようにしてください。
資金が減り、生活できなくなってしまっては本末転倒です。
■レバレッジの扱い方
トレーダーは、自分の采配で通貨ペアを選定し、エントリーするタイミングと決済をするタイミングを自由に決めることができます。
また、トレードする際に、どれだけの金額を扱うのかも、自由に決めることができます。
最低数量は1Lotから、最大数量は資金に対してのレバレッジ次第で決まります。
当然ですが、大きく資金を使えばそれだけリターンは大きくなりますが、逆にその分損失も大きくなります。
なので、ここでは、稼ぎを大きく左右する
レバレッジ
という仕組みについて解説していきます。
ニュース番組でも馴染みがあると思いますが、
「東京市場為替相場は、1ドル109円50銭〜60銭で取引されています。」
という表現をよく耳にしませんか?
実際は、一日の値動きは
〜銭
という、ごく僅かな値動きでしかありません。
ですが、稼いでいる人は
億トレーダー
と呼ばれたりしていますよね。
一体どれだけのお金を投入したら
リターンとして返ってくるのでしょうか?
実は、レバレッジというシステムのおかげで、
少ない投資金額で
多額の取引を可能にしている
ということなんです。
では、実際にレバレッジとはどのようなことなのか?
詳しく解説していきます。
倍率と通貨
まず、取引する通貨量の設定があります。
これは、※1000通貨または10000通貨のどちらかを選択し、取引を開始します。
(※FX業者によって異なる)
この通貨の設定により、為替相場の小さな値幅を多額の取引量に変更します。
そして、レバレッジと呼ばれる、証拠金の取引量を変えるシステムを適用します。
現在、国内では
最大で25倍
までの倍率を適用することができます。
これは法律で決められているので、どのFX業者でも国内であれば一律です。
しかし、海外の業者は、日本国内の法律は適用されません。
海外のFX業者では、
3000倍
の高倍率で取引できる業者もあります。
損益の比較
では、実際にFXの取引で、どのようにシステムが働いているのか説明します。
仮に1ドル100円のレートで10000円分ドルを買ったとして、101円に値あがったとします。
10000円分のドルを買っていた場合、10000円が10100円になり、100円の儲けです。
これに10倍のレバレッジをかけていたとすると、単純に利益が10倍になるので1000円の儲けになります。
100円の儲け ✖️ 10倍 = 1000円の儲け
となります。
逆に、値下がりした場合はどうでしょうか。
同じレートで、10000円分ドルを買い、99円に値下がったとします。
同じように計算すると、10000円が9900円になり、100円の損失です。
100円の損失 ✖️ 10倍 = 1000円の損失
となります。
このレバレッジの利かせ方が、資金を管理する上で重要になってきます。
トレード技術に自信がない場合は、レバレッジの値は小さくしておきましょう。
最初のうちは、3倍程度にとどめておき、慣れてきたら徐々に倍率を上げていくことをオススメします。
■バルサラの破産確率
この先トレードをしていく上で、このバルサラの破産確率を学習することは、自分の資金を守ることにつながります。
では、解説していきます。
このバルサラの破産確率は、3つの確率を算出して、その総合値から現在、どの程度破産に近づいているのかを数値化するものです。
その3つの確率とは、
勝率(%)=勝ちトレード➗総トレード数✖️100
損益率(倍)=トレードの平均利益額➗トレードの平均損失額
リスクにさらす資金比率(%)
=1トレードの許容損失額➗口座資金✖️100
です。
例を出して考えてみると、
仮に10回のトレード成績が、6勝4敗だとすると、
勝率は6➗10✖️100=60%
平均利益額が6000円とし、平均損失額が3000円なら、
損益率は、6000円➗3000円=2倍
口座資金が100万円とし、1トレードにおける許容損失額が2万円とすると
リスクにさらす資金比率は、2万円➗100万円✖️100=2%
この結果を、破産確率表に照らし合わせると、
「0」
という、値になるので安全なトレードと言えます。
そして、この中でも特に、3番目の
リスクにさらす資金比率
⇩
1トレードの許容損失額 ➗ 口座資金 ✖️ 100
この比率はかなり重要で、この値を高くしすぎると、かなり早い段階で相場から退場することになります。
他の項目も重要ですが、今回はこのリスクにさらす資金比率にフォーカスして解説していきます。
■リスクにさらす資金比率
ある程度資金を残し、長期的にトレードを続けるには、この比率を守る必要があります。
なので、トレード資金がなくなり、即退場とならないために、必ずこの比率を守るように徹底してください。
では、その比率です。
2%
この2%に抑えることで、長期的にトレードを続けることができます。
仮に100万円資金を用意し、1トレードにおける損失額を2%に設定すると、2万円になります。
この設定した金額を超えないように、トレードすることができれば、長期的に相場に残ることができるはずです。
■資金の調節
この先トレードをする限り、資金を必ず使い、エントリー、決済を繰り返していくことになります。
そして、相場によっては、LOT数を変動させる必要があります。
相場状況が読みづらい、または混み合っていて、どちらでエントリーするか迷っている時は、基本何もしない方が得策です。
もし仮に、どうしてもエントリーする場合は、試し玉としてLOT数を下げてエントリーしましょう。
そして、自分に自信がある時、または相場からの情報が比較的わかりやすいときにだけ、LOT数を増やしてエントリーするという資金調節が必要です。
さらに、損切り位置からLOT数を変更するという方法も考えなくてはいけません。
仮に、
損切り幅=20pips
資金=100万円
1トレードにおける損失額=2%=2万円
だとすると、
2万円=20pips
1pips=1000円で取引できるLOT数
ということになります。
まとめ
大事な資金をトレードに使うので、しっかり徹底的に管理をして、無理なトレードは控えましょう。
そして、損失が重なった時には、
追加で資金を投入することはせず
今ある資金でコツコツ利益を積み重ねること
を目指してください。
焦らなくても大丈夫です。
一歩づつ確実に進みましょう。
これで、トレード資金についての学習は終了です。
お疲れ様でした。
では、次はトレード環境の学習です。